EXHIBITIONS

鈴木親「東京の日常の断片」

2020.03.07 - 04.11

鈴木親 Shinjuku, Tokyo, 2015 ©︎ Chikashi Suzuki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

鈴木親 Nakameguro, Tokyo, 2016 ©︎ Chikashi Suzuki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

鈴木親 Shinjuku, Tokyuo, 2018 ©︎ Chikashi Suzuki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

鈴木親 Nakano, Tokyo, 2015 ©︎ Chikashi Suzuki Courtesy of KOSAKU KANECHIKAA

鈴木親 Aoyama, Tokyo, 2019 ©︎ Chikashi Suzuki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 1990年代より、エディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍し続けるフォトグラファー・鈴木親の個展が開催。本展では、意味や作為性が生じることを避け、これまで展覧会や写真集の発表が少なかった鈴木が、自身でセレクトした写真約40点を公開する。

 鈴木は1972年千葉県生まれ。98年に渡仏。雑誌『Purple』にて写真家としてのキャリアをスタートさせ、これまで国内外の雑誌から、ISSEY MIYAKE、 TOGA、CEBIT、GUCCIのコマーシャルなどを担当。ファッションとアートの境界を超えながら、つねに時代を代表する写真家のひとりとして注目を集めている。

 鈴木は、2018年のKOSAKU KANECHIKAでの個展「晴れた日、東京」、続く19年の「わたしの、東京」で、長年撮り続けてきた重要な被写体である「東京」の再解釈を軸に、写真というメディアについての再考、また写真史へのレファレンスなど重層的なコンテクストを持つ展示を行った。

 今回は、多くは撮影されてから発表されないまま長い時間を過ごしてきた私的なスナップを中心に展示を構成。パブリックな存在の人物、パブリックな存在になる前の人物、東京の街、風景や花などが等しく鈴木の日常の断片として切り取られた写真たちは、ほぼ人の目につくことなく時間が経過したことで、新鮮な存在感をまとって見る者の前に現れる。