EXHIBITIONS

特別展「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」

野田弘志 聖なるものTHE-Ⅳ 2013

生島浩 5:55 2007-10

五味文彦 いにしえの王は語る 2018

 世界でもまれな写実絵画の専門美術館として、2010年に千葉県に開館したホキ美術館。写実絵画の本場スペインとの交流も盛んなに行う、同館の全貌を紹介する展覧会が東京で初開催される。

 ホキ美術館のコレクションは、保木将夫が収集した写実絵画作品約480点からなる。千葉市最大の公園である緑豊かな昭和の森に面した、地上1階、地下2階の三層の計500メートルにわたる回廊型ギャラリーでは、真摯な制作姿勢から、その作風を「魂のリアリズム」と称される野田弘志をはじめ、戦後、抽象絵画全盛のなかで抒情性豊かな写実絵画を描き続けた森本草介や、気品の高い女性美を追求した中山忠彦ら、約40名の現代作家による写実の名品約140点を常時鑑賞することができる。

 また、一部鉄骨造によって空中に浮かせ、窓からは森が見渡せるギャラリーも見どころのひとつ。地下2階では、ホキ美術館のための描き下ろしを中心とした100号以上の大作「私の代表作」が展示されている(ホキ美術館は現在長期休館中。再開の時期については、ホキ美術館のウェブサイトにてオープンの2ヶ月前を目処に案内予定)。

 本展の出展作家は、野田、森本、中山、青木敏郎、島村信之、小尾修、五味文彦、大畑稔浩、生島浩、磯江毅、原雅幸、石黒賢一郎、塩谷亮ら。個性豊かな作家約30人による精緻な作品約70点が一堂に集まる。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、4月6日に閉幕した「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」展は、特別展「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」として6月11日より再開催(当初の会期は3月18日〜5月11日)。ただし、状況によって会期などが変更となる可能性あり。詳細、最新情報は公式ウェブサイトにて案内。