EXHIBITIONS

第12回恵比寿映像祭「時間を想像する」

東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所
2020.02.07 - 02.23

スタン・ダグラス ドッペルゲンガー 2019 © Stan Douglas Courtesy the artist, Victoria Miro and David Zwirner

木村友紀 MPEG-4 H.264 Reflecting in Sizes 2019 Courtesy of Jenny’s Thanks to Taka Ishii Gallery

高谷史郎 Toposcan / Ireland 2013 2013 参考図版

ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ 移動の自由 2017

ベン・リヴァース いま、ついに! 2019 Courtesy of Kate MacGarry

ナム・ファヨン 半島の舞姫 2019 Photo by GIM IKHYUN © Hwayeon Nam

「恵比寿映像祭」は、展示、上映、ライブ・イヴェント、トーク・セッションなどを複合的に行う映像とアートの国際フェスティバル。映像分野における創造活動の活性化を目指し、東京都写真美術館全館および地域会場で15日間にわたって開催される。

 第12回となる今年の総合テーマは「時間を想像する」。そこから「時間を記録する:新しいドキュメンタリー」「時間を表現する:ポストヒューマン」「イマジナリータイム(虚時間) 」の3つの視点から構成されるコンセプトのもと、作品展示や上映などを通じて多様な映像表現に触れることで、「時間とは何か」という映像が併せ持つ本質に迫る。あわせて、鑑賞者と映像を楽しみ・まなび・かんがえ・めぐるプログラム「YEBIZO MEETS」も行われる。

 参加アーティストは、シュウゾウ・アヅチ・ガリバー(日本)、マーティン・バース(オランダ)、スタン・ダグラス(カナダ)、ニナ・フイツシャー&マ口アン・エル・ザニ(ドイツ)、グァン・シャオ(中国)、グラダ・キロンバ(ポルトガル)、小森はるか+瀬尾夏美(日本)、三原聡一郎(日本)、ナム・ファヨン(韓国)、小田香(日本)、アンナ・リドラー(イギリス)、ベン・リヴァース(イギリス)、多和田有希(日本)ほか多数。

 見どころのひとつとなるのが、日本を代表するアーティストグループ「ダムタイプ」の一員としても活動する高谷史郎の新作委嘱ビデオ・インスタレーション《Toposcan/Tokyo》。2013年に東京都写真美術館で発表された代表作《Toposcan/Ireland 2013》の初の日本での撮影となる東京版を、恵比寿映像祭のために制作し発表する。

 いっぽう上映プログラムでは、世界的に注目される実験映像作家、ベン・リヴァース(展示にも出品)の特集上映に加え、タイ出身の女性作家、アノーチャ・スウィーチャーゴーンポンとの共同監督作品(第72回ロカルノ国際映画祭初演)を日本初公開。また遠藤麻衣子、小田香ら新進気鋭の日本作家によるプログラムや、ゲスト・プログラマーに、アイリー・ナッシュ(ニューヨーク映画祭)とヘイデン・ゲスト(ハーヴァード・フィルム・アーカイヴ)を迎えた、フィルムを含む現代実験映像の上映など、恵比寿映像祭でこそ実現できる多彩なプログラムが展開される。

 そして「YEBIZO MEETS」では、映像祭で紹介されている作品を体感するための手がかりとして、ガイドツアーやトーク、ワークショップ、地域連携プログラムなどを実施する。各プログラムの詳細、そのほかのイベントについては公式ウェブサイトをチェックしてほしい。