EXHIBITIONS

樹木希林

遊びをせんとや生まれけむ展

2020.01.01 - 01.26

Photo by Nobuyoshi Araki

 2018年に惜しまれながら逝去した国民的女優・樹木希林。生前愛した言葉「遊びをせんとや生まれけむ」を冠した本展は、貴重な愛用品、写真や映像、そして語った言葉の数々によって、生きることを楽しみ、挑戦を続けた樹木希林の活動を回顧する。
 
 会場は、日本アカデミー賞受賞当時の写真を年代ごとに展示する「日本アカデミー賞の部屋」、数々の主演作から選んだ12作品を、映画に対する思いやエピソードを交えて紹介する「映画女優の部屋」、デビュー当時の写真や私服など、個人の生き方に焦点を当てた「一個人の部屋」、自宅を飾った愛用品を公開する「日常の部屋」、そして人生のなかで残した「言葉の道」で構成。さらに日常使いとしても好んだ「きものの部屋」、あしげく通った場所にまつわる「京都の部屋」の展示品も加えた約300点が集う。

 また、そごう美術館に併設するミュージアムショップでは、書き下ろしの原稿や娘・内田也哉子によるエッセーなどを収録した展覧会図録をはじめ、樹木希林のイラストを職人が一つずつ手描きして仕上げた「KILINだるま」、主演映画『あん』(2015)にちなんだ品物などを取り揃える。