EXHIBITIONS

色彩の画家

ラウル・デュフィ展

ーパリジェンヌが愛したテキスタイル・デザインー

2020.01.25 - 03.29

ラウル・デュフィ ニースの窓辺 1928 島根県立美術館蔵

ラウル・デュフィ 公式レセプション 1942 大谷コレクション

ラウル・デュフィ 黄色いコンソール 1949頃 大谷コレクション

ラウル・デュフィ イヴニング・コート「ペルシア」 テキスタイル《様式化された花、葉飾りと果物》 2007 コート デザイン原案=ポール・ポワレ(1911) 制作=モンジ・ギバン デュフィ・ビアンキーニ蔵

ラウル・デュフィ 象と枝葉〔デザイン原画〕 1925頃 デュフィ・ビアンキーニ蔵

 華やかで明るい色彩と軽妙な筆致の作品で、いまも多くの人を惹きつける画家ラウル・デュフィ(1877〜1953)。陽光があふれる南仏の風景をはじめ、音楽や社交界をテーマとした油彩画など「生きる喜び」に満ちた作品を描いたデュフィは、絵画制作だけでなく、テキスタイル(布地、織物)のデザインにも深く関わった。

 デュフィによる鮮やかな色彩と大胆なモチーフの布地は、上流階級の女性たちを大いに魅了。1912〜28年には、フランス・リヨンの絹織物製造業ビアンキーニ=フェリエ社と契約して多くのテキスタイル・デザインを提供し、当時のファッションに多大な影響を与えた。

 本展では、デュフィのモダンで優美な絵画と、モードの帝王ポール・ポワレら20世紀初頭のオートクチュールのデザイナーたちが好んで用いた絹織物を含む、デュフィのテキスタイル関連作品を一堂に展示。デュフィ芸術における優れた装飾性の本質を引き出し、その魅力に迫る。

※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、3月24日まで臨時休館。状況によって休館期間を延長する場合あり。最新情報は公式ウェブサイトまで。