EXHIBITIONS

カラヴァッジョ展

2019.12.26 - 2020.02.16

法悦のマグダラのマリア 1606 個人蔵

リュート弾き 1596~97頃 個人蔵

執筆する聖ヒエロニムス 1605~06 ボルゲーゼ美術館蔵 © Ministero per i Beni e le attività culturali-Galleria Borghese

聖セバスティアヌス 1606 個人蔵 © Courtesy proprietario privato

歯を抜く人 1608~10頃 ウフィツィ美術館群パラティーナ美術館蔵 © Gabinetto fotografico delle Gallerie degli Uffizi

 17世紀バロック絵画の創始者にして、イタリアが誇る天才画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)。光と闇の強烈な対比と圧倒的なリアリズムによって西洋美術史に大変革をもたらし、行く先々で残した作品は、ルーベンスやレンブラント、フェルメールらにも影響を与えたと言われている。

 ローマで栄光を手にしたいっぽうで、その後の破滅的な人生が伝説ともなったカラヴァッジョ。殺人という大罪を犯してローマから逃亡し、イタリアを転々としながら38歳の若さで非業の死を遂げた。

 本展では、わずか60点強とされるカラヴァッジョの現存作品のなかから、日本初出品を含む作品約10点(帰属作品を含む)と、カラヴァッジェスキ(カラヴァッジョの追随者)たちによる作品が一堂に集結。光と闇の対比による表現やリアリズムがいかに受け継がれ、後世で新たな展開を生み出したのかを発見できるのも、本展の見どころのひとつとなる。