EXHIBITIONS
深瀬昌久「家族」刊行記念特別展
深瀬昌久の写真集『家族』(Inter Press Corporation、1991)がイギリスの出版社・MACKより新装版として刊行。これを記念し、10月の3日間限定で開催された特別展示がPOSTに巡回する。
深瀬は1934年北海道生まれ。写真館を経営する家系で幼少期から写真に親しみ、日本大学芸術学部写真学科に進学。卒業後は日本デザインセンターや河出書房新社などに勤め、68年に独立した。74年、日本の写真家を世界で初めて紹介した展覧会「New Japanese Photography」(ニューヨーク近代美術館)に出展。評価が高まるなか、不慮の事故が原因で2012年に逝去した。
写真集『家族』は、深瀬が生前に手がけた最後の1冊。家族の記念写真を定点で撮影し、一家族の歴史の断片を記録したいっぽう、腰巻きひとつを身につけた半裸姿の妻を写り込ませ、家族写真に相応しくない要素を混入させることで、伝統的な家族写真の形式を皮肉った。同作品は、89年に深瀬写真館が廃業を迎えた日を最後に完結した。
今回の新装版は、深瀬写真館で撮影された家族の肖像写真を撮影年順に並べ、巻末には原版を収録。本展では、写真集に収録されるヴィンテージプリントを一部公開している。
深瀬は1934年北海道生まれ。写真館を経営する家系で幼少期から写真に親しみ、日本大学芸術学部写真学科に進学。卒業後は日本デザインセンターや河出書房新社などに勤め、68年に独立した。74年、日本の写真家を世界で初めて紹介した展覧会「New Japanese Photography」(ニューヨーク近代美術館)に出展。評価が高まるなか、不慮の事故が原因で2012年に逝去した。
写真集『家族』は、深瀬が生前に手がけた最後の1冊。家族の記念写真を定点で撮影し、一家族の歴史の断片を記録したいっぽう、腰巻きひとつを身につけた半裸姿の妻を写り込ませ、家族写真に相応しくない要素を混入させることで、伝統的な家族写真の形式を皮肉った。同作品は、89年に深瀬写真館が廃業を迎えた日を最後に完結した。
今回の新装版は、深瀬写真館で撮影された家族の肖像写真を撮影年順に並べ、巻末には原版を収録。本展では、写真集に収録されるヴィンテージプリントを一部公開している。