EXHIBITIONS

WINDOWS 2002 PEACE

佐賀町アーカイブ
2019.11.08 - 2020.01.19

展示風景

 ⽇本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」の初期作家、ジェリー・カミタキの個展が佐賀町アーカイブで開催されている。

「佐賀町エキジビット・スペース」は1983年に⼩池⼀⼦が設立。2000年まで現在進⾏形のアートを発信し続け、森村泰昌内藤礼⼤⽵伸朗杉本博司ら多数のアーティストを輩出した。

 カミタキは、84年の佐賀町エキジビット・スペースでの個展で、徹底したミニマリズム追求の姿勢に⽴つ平⾯作品を発表。同時代の若手作家に強い影響を与え、ミニマルな⾵を呼びこんだ。

 日本での30年ぶりの個展となる本展では、カミタキ⾃⾝が「ドローイング」と呼ぶ平面の新シリーズ「WINDOWS」を発表。美術専⾨誌『アートフォーラム』から切り抜いたページに、⼿を加えるという⼤胆な⽅法に基づいて⽣まれた「ドローイング」からは、ページへの彩⾊、塗りつぶし、コラージュといったカミタキのダダ的な実践を見ることができる。

 また同シリーズは9・11を取り上げた2001年9月号のページを用いており、平和を希求するカミタキの暗喩が込められている。