EXHIBITIONS

世界を魅了した浮世絵師

北斎展 師と弟子たち

2019.09.14 - 11.24

葛飾北斎 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏

葛飾北明 手紙を読む美人図

葛飾北斎 百物語 さらやしき

 歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽などと並んで、江戸時代後期に活躍した浮世絵の巨匠・葛飾北斎。波瀾万丈な人生をまっとうした北斎は、70年あまりの長い作画期において、役者絵、美人画、摺物、読本挿絵、妖怪絵、風景画、そして肉筆画など、幅広い分野に挑み続けた。

 ロングセラーとして没後も刊行され続けた絵手本『北斎漫画』や、大胆な構図と斬新な色使いの「冨嶽三十六景」など、多種多様な作品の数々は北斎の並外れた探究心と努力によって生み出され、旺盛な制作意欲は最晩年までとどまることはなかった。浮世絵師の域を超える偉大な業績を残した北斎は、世界でもっとも知られる日本人のひとりであり、 近年ますます人気と評価を高めている。

 本展では、北斎の名作とともに、これに強く影響を受けたとされる弟子たちの作品を展示するほか、さらにはフランス人画家アンリ・リヴィエールが、北斎へのオマージュとして制作した 「エッフェル塔三十六景」もあわせて紹介し、様々な角度から北斎芸術の神髄に迫る。