EXHIBITIONS

シュテファン・バルケンホール展

© Stephan Balkenhol

 ドイツ出身の彫刻家、シュテファン・バルケンホールが、日本では8年ぶりとなる個展を開催する。

 バルケンホールは1957年生まれ。76年ナム・ジュン・パイク、シグマー・ポルケらが教鞭をとっていたハンブルグ造形大学に入学し、ミニマルなスタイルで知られる彫刻家として有名なウルリッヒ・リュックリームに師事した。15歳のとき、ドクメンタ5(1972)におけるジャン=クリストフ・アマンのキュレーション展「Realism」で、数多くの具象絵画や彫刻を目にしたバルケンホールは、「自分だけのポップ・アートをつくる(*)」と決心。80年代以降、「中断された伝統を再開するために、人物像をもう一度、発明しなければならない」という考えのもと、本格的に人物像の制作に着手する。

 これ以降、一貫して人物や動物、建築などをモチーフに、1本の木から台座ごと彫り出す立像、その背景としての役割を担うようなレリーフなど、粗く削られた木やブロンズに着彩を施した彫刻作品を手がけている。

 人物、動物の描写とミニマリズムを両立させ、さりげない軽やかさとユーモアで多くの人々を魅了してきたバルケンホール。本展では、2メートルの人物のブロンズ作品、人物木彫、レリーフ作品の最新作を発表する。

*──ニール・ベネズラ『Stephan Balkenhol: Refiguring a Tradition』(カタログ、ハーシュホーン彫刻庭園美術館、1995)より