EXHIBITIONS
畦地梅太郎・わたしの山男
自ら山を歩き、その経験から生み出した作品がいまも広い世代の人々に愛される山の版画家・畦地梅太郎(あぜち・うめたろう)。1902年、愛媛県の農村に生まれた畦地は、16才で故郷を出て様々な仕事についた後、版画の制作を開始。創作版画運動の先達や仲間たちに倣って都会や故郷の風景を描き、やがて「山」という主題にたどりついた。
52年の国画会秋季展で発表した「山男」の作品で作風が一変。作中に登場する素朴で表情ゆたかな「山男」たちは人々の心を掴み、本シリーズは畦地作品の代名詞となった。
70年代中頃に移り住んだ町田市鶴川で晩年を過ごし、町田市の名誉市民ともなった畦地。時代とともに美術表現が移り変わっていくなかでも、自分自身の心を映すものを表現することに真摯であり続けた。
本展では、畦地の「山男」シリーズを中心とした作品約100点を展示。山に登る前の高まる気持ち、山頂で目にした深く濃い青空といった自身が心打たれたものをかたちにした畦地が、「山男」を通じて伝えたかったものは何かを探る。
52年の国画会秋季展で発表した「山男」の作品で作風が一変。作中に登場する素朴で表情ゆたかな「山男」たちは人々の心を掴み、本シリーズは畦地作品の代名詞となった。
70年代中頃に移り住んだ町田市鶴川で晩年を過ごし、町田市の名誉市民ともなった畦地。時代とともに美術表現が移り変わっていくなかでも、自分自身の心を映すものを表現することに真摯であり続けた。
本展では、畦地の「山男」シリーズを中心とした作品約100点を展示。山に登る前の高まる気持ち、山頂で目にした深く濃い青空といった自身が心打たれたものをかたちにした畦地が、「山男」を通じて伝えたかったものは何かを探る。