EXHIBITIONS

空間に線を引く 彫刻とデッサン展

橋本平八から現代の彫刻家まで

2019.06.16 - 07.28

若林奮 森のはずれ SKETCH BOOK 1981 WAKABAYASHI STUDIO

大森博之 背後の手前 2007 足利市立美術館蔵

大森博之 水泳者 1993 栃木県立美術館蔵

若林奮 所有・雰囲気・振動−SLIT Ⅲ 1984 WAKABAYASHI STUDIO

 素材に「触覚」で働きかけ、なにもない空間に作品をかたちづくる彫刻家。彫刻家の手は画家と比べてより触覚的で、自身のイメージを定着させるためにデッサンを描くとき、視覚と触覚が連動する。

 また、「対象が空間にどのように働きかけるか」という彫刻家ならではの考えとともに、空間から対象を救い出すかのように描かれるデッサンは、画家のものにはない美しさがあり、様々な要素を見出すことができる。

 本展は、東西の精神と造形を融合した橋本平八から、具象、抽象の現代彫刻家19人のデッサンと関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るもの。そのほかの出展作家に、柳原義達、舟越保武、佐藤忠良、若林奮、原裕治、飯田善國、森堯茂、保田春彦、砂澤ビッキ、舟越直木、大森博之、戸谷成雄、多和圭三、青木野枝、長谷川さち、舟越桂、高垣勝康、三沢厚彦棚田康司