EXHIBITIONS

ピーター・ソール / エリック・パーカー

2019.06.01 - 07.06

© Peter Saul Courtesy of the artist and NANZUKA

©️ Erik Parker Courtesy of the artist and NANZUKA

 ポップ・アートの最初期から活動するアーティスト、ピーター・ソールと、その弟子エリック・パーカーによる2人展が開催される。

 ソールは1934年サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア美術学校とワシントン大学で学んだ後、フランスに移住。64年に帰国後、70年代はサンフランシスコで過ごし、80〜90年代にかけてテキサス大学で教鞭を取った。61年にシュルレアリストの画家ロベルト・マッタの紹介で、シカゴのAllan Frumkin Galleryにて初個展を開催。雑誌『MAD』を参考に、ドナルドダックやミッキーマウスを引用したマンガ的なスタイルの作品や、歴史的な名画のサンプリング、政治家の肖像、美術史にまつわる逸話などを題材とした作品を制作してきた。

 いっぽう、パーカーは68年ドイツ・シュトゥットガルト生まれ。テキサス大学オースティン校、ニューヨーク州立大学パーチェス校を卒業。テキサス大学オースティン校では、ソールから自身の内面を鋭く深く考察し創造する教えを受け、鮮やかな色彩と多様なモチーフの混沌とした組み合わせからなる、独特で幻想的な肖像画や風景画を生み出している。ルールや潮流にしばられることのない作品が、2000年のMOMA PS1での「Greater New York」展に出展されると、一躍脚光を浴びた。現在、ニューヨークを拠点に活動。

 本展は、パーカーの企画によって実現した、2人にとって初となる師弟展。ソールは本展のために完成させた新作ペインティング《Van Gogh Cuts Off His Ear》を、パーカーは近作を発表する。