EXHIBITIONS

印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション

2019.06.01 - 07.21

クロード・モネ 睡蓮 1906 吉野石膏コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール シュザンヌ・アダン嬢の肖像 1887 吉野石膏コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール 幼年期(ジャック・ガリマールの肖像) 1891 吉野石膏コレクション

ジャン=フランソワ・ミレー 群れを連れ帰る羊飼い 1860-65 吉野石膏コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール 庭で犬を膝にのせて読書する少女 吉野石膏コレクション

ポール・セザンヌ マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む 1877-79 吉野石膏コレクション

「吉野石膏コレクション」は石膏ボードを中心とした建築資材で知られる吉野石膏株式会社によるコレクション。吉野石膏株式会社は社内の創造的環境づくりを目的に、1970年代から日本近代絵画、80年代後半からはフランス近代絵画の収集を開始し、91年に創業の地・山形県の山形美術館に作品を寄託。クロード・モネ、カミーユ・ピサロ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、マルク・シャガールらの作品を公開すると、市民の大きな反響を呼んだ。

 08年には、美術活動へのさらなる貢献を目的に、吉野石膏美術振興財団(2011年公益財団法人に移行)を設立。若手芸術家の育成や美術における国際交流の支援などにも力を注いでいる。収集の歴史は比較的新しいものの、今や日本ならびに西洋近代美術の名品を多数所蔵し、質量ともに充実した国内有数のコレクションとなっている。 

 本展では、19世紀半ばのバルビゾン派から印象派を経て、キュビスムから抽象絵画へと至るモダン・アートの展開を軸に、エコール・ド・パリの多様性にも着目しつつ、大きく揺れ動いた近代美術の歴史をたどる作品72点を紹介する。