意味のない徹夜、通りすぎる夜 / pointless overnight , night flows by

　東京・南青山の新たなアートスペース「AOYAMA STUDIO」にて、EVERYDAY HOLIDAY SQUADの個展が開催されている。

　EVERYDAY HOLIDAY SQUADは、数名のアーティストによって構成されるアーティストコレクティブ。東京の地下空間に潜り込み、誰も見ることができない壁画の制作を撮影したドキュメント『unknown』や、ホームレスたちと協働制作した写真・立体作品からなる「STREET MATTERS」など、ストリートカルチャーの視点から作品制作を行っている。

　本展では、「巨大なネズミが、数日間深夜徘徊する」という内容で、ネズミを動かすために、何人ものアーティストや友人たちが代わる代わるともに夜を明かした記録を収めた映像作品を公開。歪で巨大なネズミは、深夜徘徊するEVERYDAY HOLIDAY SQUAD自身の肖像、また行き場を追われるマイノリティー達の姿、オリンピックの前夜に迷走する街そのものを表している。