KOSUKE KAWAMURA Exhibition “1989-2019”

　河村康輔は1979年広島県生まれのグラフィックデザイナー。「大友克洋GENGA展」（アーツ千代田 3331、2012）のメインビジュアル、ルミネと映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q』の共同プロモーション「LUMINE MENS×EVANGERION TYPE BLUE」（2012）のキービジュアルでも知られ、多くのアパレルブランドへの作品提供なども行う。

　また、雑誌『ERECT Magazine』のアートディレクターを務めるほか、コラージュアーティストとして、様々なアーティストとのコラボレーションや国内海外での個展開催、グループ展に多数参加するなど幅広く活動している。

　2017年には、「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」（東京都美術館）で画家ピーテル・ブリューゲル1世による《バベルの塔》の来日を記念し、大友克洋と《INSIDE BABEL》を共作。19年、リニュール工事中の渋谷PARCOのアートウォール企画「AD 2019」では、大友の『AKIRA』を使用したコラージュ作品を発表した。

　30年以上続いた平成が終わるタイミングにあわせ、河村の考える「平成」を見てみたいという思いから動き出した本展。デジタルコラージュなどの初期の手法から、シュレッダーにかけた紙片をかけ合わせた最新の手法などの全てを使い、始まりと終わりが共存する最新作を披露する。