EXHIBITIONS

服部一郎コレクション近現代絵画展

色彩を観る

2019.04.12 - 09.29, 2019.10.12 - 2020.03.08

オディロン・ルドン 二つの林檎  制作年未詳

ラウル・デュフィ 静物のあるアトリエ 1942-45

ラウル・デュフィ モーツァルト 1951頃 前期出品作

イヴ・タンギー llilouette 1952 後期出品作品

 絵画にとって、もっとも重要な要素のひとつとなる「色彩」。画家たちは目に見えるものの色を画面上に再現するだけではなく、立体感や遠近感を表現し、また場面をより印象深くみせるために、色の明るさや鮮やかさ、配置の工夫をしてきた。20世紀以降は、現実世界の対象を画面に正確に写し取ることがそれほど重視されることはなくなり、絵画の中の色彩は画家の手によって、一層自由に操られるようになった。

 本展では、画家の色の使い方に注目しながら、服部一郎コレクションの作品を紹介。「色彩による錯覚」「画面の調和」「色の魅力を引き出す」の3章に分け、オディロン・ルドンやラウル・デュフィ、セルジュ・ポリアコフ、イヴ・タンギー、ベルナール・ビュフェのほか、熊谷守一、中村正義、香月泰男など日本人作家の作品も展示する。

 また、日本・中国絵画の優品を集めた展覧会「日本・中国絵画展」が同時開催される。