EXHIBITIONS

「東京計画2019」vol.1 毒山凡太朗

2019.04.06 - 05.18

© Bontaro DOKUYAMA

 藪前知子(東京都現代美術館学芸員)をゲストキュレーターに迎えた、2019年度のαMプロジェクト「東京計画2019」がスタート。第1回では、福島県出身のアーティスト・毒山凡太朗(どくやま・ぼんたろう)の個展を開催する。

 毒山は1984生まれ。東日本大震災と福島第一原子力発電所事故をきっかけにサラリーマンを辞職して、アーティストに転身した経歴を持ち、現在は東京を拠点に活動。震災事故現場を舞台にした作品や、近年では、反原発運動の参加者による経済産業省前の「テント村」の再建築を支持するプロジェクトなどを行う。

「東京計画2019」は個展形式で、毒山に続いて、風間サチコ、Urban Research Group、ミルク倉庫+ココナッツ、中島晴矢のアーティスト5組を紹介。それぞれの実践により、2度目のオリンピックを目前に変動し続ける東京の諸相をギャラリーに転送し、そこに潜む問題に言及しつつ、単一の経験やシステム、アイデンティティからの脱却と、別の可能性を提示していくという。

 シリーズタイトル「東京計画2019」は、1964年の東京オリンピックに向けて、1960年に丹下健三研究室が策定した幻の都市計画「東京計画1960」を下敷きとしている。