EXHIBITIONS

櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展

富松義孝

稲村米治 昆虫新田義貞 © クシノテラス

はくのがわ

 日本唯一のアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正の著書『アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート』の刊行を記念した初の大規模展が開催される。

 「アウトサイダー・アート」とは、一般的には美術の教育を受けていない人々の創作を指す。2010年にパリで開催され、12万人を動員した「アール・ブリュット ジャポネ展」を契機にアート・ワールドで注目を集めている。昨今では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた障がい者の自立のためのアート活動の推進が、国を挙げた課題として取り組まれている。

 本展では、櫛野が全国から発掘した、障がいの有無にかかわらず、表現せずには生きられない、隠れた芸術家たちの作品を一堂に展示。『アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート』に登場する注目のアーティストによる作品を中心に、「ヤンキー文化」や「シルバーアート(老人アート)」といった、アウトサイダー・アートの驚きの作品の数々が並ぶ。

 また会期中には、トークイベントやライブペインティング、ワークショップなども行う。