EXHIBITIONS

萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった

世田谷文学館|04.19 - 06.29

『サイボーグ 009 暗殺者編』原稿 © 石森プロ

『動という名の静(死)サイボーグ 009』 © 石森プロ

『仮面ライダー』 © 石森プロ

『人造人間キカイダー』 © 石森プロ

『章太郎のファンタジーワールド ジュン』 © 石森プロ

 雑誌『漫画少年』にて『二級天使』の連載でデビューし、『サイボーグ009』『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など多くのヒット作を生み出したマンガ家・石ノ森章太郎。エンターテインメント作品を量産するいっぽう、『章太郎のファンタジーワールド ジュン』や『マンガ日本経済入門』など実験的な作品にも挑み、万物を表現できるメディアとしての「萬画」を提唱した。
 
 「カルチャーに依存した、サブカルチャーとしてのマンガ」からの脱却のために始められた「萬画宣言」。マンガは、コマ絵と呼ばれる1枚のスケッチから、手塚治虫、石ノ森らの活動によって、やがてマルチメディアとして、絵画や映画と同じ芸術の一分野となった。

 また、石ノ森は後進育成のためのマンガ入門書、エッセイの刊行や、晩年には郷里・宮城県での貢献活動として、「マンガを活かした街づくり」に尽力。教育者や作家、社会企業家としても活動した。没後もその取り組みは広がりを見せ、未完であった代表品『サイボーグ009』は、石ノ森の意思を継ぐ者によって完結し、また東日本大震災に見舞われた宮城では、石ノ森作品に励まされた人々が震災復興に奮闘している。

 本展は、教育や文化・社会現象など、人の営みに関わりながら、数々の名作を世に送り出した石ノ森の多様性、先見性を顕彰するもの。展示は、「ヒーローズコレクション(仮面ライダー・キカイダー) ―特撮作品原作者として」「ボクの萬画(サイボーグ 009・ジュン) ―萬画家・詩人芸術家として」「石ノ森章太郎による石森章太郎 ―萬画家・社会企業家として」の3章で構成される。