EXHIBITIONS
櫃田伸也「罪なき理性 - blame not on reasons」
櫃田伸也(ひつだ・のぶや)は1941年東京都生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、デザイナーとしてNHK美術部勤務を経て、75年より愛知県立芸術大学美術学部絵画科油画科、2000〜09年まで東京藝術大学美術学部絵画科油画にて教鞭を執った。これまで、安井賞(1985)、損保ジャパン東郷青児美術館記念大賞(2011)など数多くの賞を受賞。作品は東京国立近代美術館、東京都現代美術館などに収蔵されている。
安保闘争の最中に東京藝術大学で学生生活を過ごした櫃田。首席で卒業を果たすも、突然その筆を置き、テレビ局の制作現場に身を置いた。そして1972年頃より作品の発表を再開し、「何より私の目や身体から出発する」(*1)絵画を目指すべく、独自の道を切り拓いていく。
櫃田が制作の出発点とするのは、空き地、水路、フェンス、コンクリートの壁、植物といった日常の風景。様々な場所や時間を繕った画面には消失点はなく、櫃田自身の経験や生活を通して遠近法が組み替えられ、空間の質自体が変容したひとつの風景が立ち上がる。
本展にあわせ、駒込倉庫では櫃田と関わりのある作家16名によるグループ展「その先へ -beyond the reasons」(3月8日〜31日)が同時開催される。
*1ーー小西信之「櫃田伸也―風景の導くままに」より(『放課後のはらっぱー櫃田伸也とその教え子たち』愛知県美術館・名古屋市美術館、2009)
安保闘争の最中に東京藝術大学で学生生活を過ごした櫃田。首席で卒業を果たすも、突然その筆を置き、テレビ局の制作現場に身を置いた。そして1972年頃より作品の発表を再開し、「何より私の目や身体から出発する」(*1)絵画を目指すべく、独自の道を切り拓いていく。
櫃田が制作の出発点とするのは、空き地、水路、フェンス、コンクリートの壁、植物といった日常の風景。様々な場所や時間を繕った画面には消失点はなく、櫃田自身の経験や生活を通して遠近法が組み替えられ、空間の質自体が変容したひとつの風景が立ち上がる。
本展にあわせ、駒込倉庫では櫃田と関わりのある作家16名によるグループ展「その先へ -beyond the reasons」(3月8日〜31日)が同時開催される。
*1ーー小西信之「櫃田伸也―風景の導くままに」より(『放課後のはらっぱー櫃田伸也とその教え子たち』愛知県美術館・名古屋市美術館、2009)