EXHIBITIONS

既存の展示等を改変 : RECALLS

キュレーティング:X、成相肇、橋本聡

2019.02.23 - 03.24

メインビジュアル

成相肇、橋本聡 Audience's 2018 観客、カメラ、写真、レーザー墨出し器、マイク、パフォーマー パフォーマー=成相肇、橋本聡、見目はる香

成相肇、橋本聡 Audience's 2018 観客、カメラ、写真、レーザー墨出し器、マイク、パフォーマー パフォーマー=成相肇、橋本聡、見目はる香

 東京ステーションギャラリー学芸員の成相肇とアーティストの橋本聡がキュレーションすることをキュレーションする「既存の展示等を改変:RECALLS」がTALION GALLERYを皮切りに展開される。

 RECALLは、成相、橋本が参加する基礎芸術「Contemporary Art Think-tank」で企画された「すでにあるもの、行われたことを対象とし、依頼を受けることなく改変するプログラム」。2012年には、東京都現代美術館のMOTアニュアル2012「Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」を、「Making Homelesses, Editing Sequences 天災は忘れた頃にやってくる」と別キュレーションに改め、会場においてギャラリートークを実施した。続いて15年では、上野の森美術館の「VOCA展2015」を、「VOCALIZE 声を出す・声に出す」として組み直し、会場や会場周辺でギャラリートークのほか、形劇、 添削、ピクニックなど連動する別プログラムも行った。

 本展で言うキュレ―ションは展覧会に限らず、オリンピックや遊園地、国家、宗教、団体、商業施設、インターネットなどにもおよぶ。事後行為にならざるを得ない批評の方法と異なり、物体を動かすことなく、現場で補助線を導き入れ、回路を変容させ、既存事物の乗り換えと路線変更を行い、客席側からキュレーションを包み返し、主体の位置をすげ替える。

 本展は今後、東京国立近代美術館、六本木ヒルズ森タワー、2020年東京オリンピックなど非公式の場所で開催予定。