EXHIBITIONS
「街と、その不確かな壁」と...。
フレスコ画の技術を応用した壁面作品を手がける川田知志と、世界の様々な制度やシステムの仕組みを、パフォーマンスを通して作品化する迎英里子による2人展が開催される。
川田は1987年大阪府生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油絵)修了。既設の壁面や自作の仮設壁面などに展開する作品を制作。近年は建物を構成する壁から派生し、別の支持体へ壁面を移動させることで、壁が持っていた記憶をトレースする作品を発表している。
迎は90年兵庫県生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究課彫刻専攻修了。国債の発行や石油採掘、屠畜、核分裂反応、火山といった現象を主に日用品で模式化し、それを自ら「動かす」パフォーマンスを行うことで、システムの持つ複雑さを視覚化してきた。
本展タイトルの「街と、その不確かな壁」は、1980年に雑誌『文學界』に掲載された村上春樹の小説からとったもの。小説では、壁の中と外の関係、僕と影、言葉、古い夢などをモチーフにしながら物語が展開されており、2人の作品に通じる側面を読み取ることができる。
本展では、2人がこの小説にアプローチした新作を発表。川田は市内の、すでに元の用途として使われていない「履物屋」「小学校」「結婚式場」で滞在制作し、空間に漂う記憶をなぞった作品をA-Labで再構成する。いっぽう迎は、身近な社会の構造に対する自身の解釈を示す装置をつくり、自らの身体を使って動かす。
川田は1987年大阪府生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油絵)修了。既設の壁面や自作の仮設壁面などに展開する作品を制作。近年は建物を構成する壁から派生し、別の支持体へ壁面を移動させることで、壁が持っていた記憶をトレースする作品を発表している。
迎は90年兵庫県生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究課彫刻専攻修了。国債の発行や石油採掘、屠畜、核分裂反応、火山といった現象を主に日用品で模式化し、それを自ら「動かす」パフォーマンスを行うことで、システムの持つ複雑さを視覚化してきた。
本展タイトルの「街と、その不確かな壁」は、1980年に雑誌『文學界』に掲載された村上春樹の小説からとったもの。小説では、壁の中と外の関係、僕と影、言葉、古い夢などをモチーフにしながら物語が展開されており、2人の作品に通じる側面を読み取ることができる。
本展では、2人がこの小説にアプローチした新作を発表。川田は市内の、すでに元の用途として使われていない「履物屋」「小学校」「結婚式場」で滞在制作し、空間に漂う記憶をなぞった作品をA-Labで再構成する。いっぽう迎は、身近な社会の構造に対する自身の解釈を示す装置をつくり、自らの身体を使って動かす。








