The ACG Collection ー 大西康明、新平誠洙、水野勝規

　ARTCOURT Galleryの所属作家3名、大西康明、新平誠洙、水野勝規による常設展示が開催されている。

　大西は「水と土の芸術祭」（2018、新潟市）で出品した《untitled》を、アートコートギャラリーの展示空間で《circulation of water》として再構成。幾重ものポリエチレンシートを宙空で吊るし、目に見えない空気の流れや現象を留めて可視化する。

　新平は、「明治150年・京都のキセキ・プロジェクト／京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展 田村友一郎『叫び声／Hell Scream』」（2018、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA）をきっかけに制作された《Hell Screen（地獄変屏風）》を展示。2人の文人画家の肖像がモンタージュのようにアルミ板の屏風で重なり、分裂し、共鳴する。

　水野は、静寂なモノクロームの情景で構成された《monotone》と、時間の経過がテーマの《skyrecord》、2点のをサイレント映像作品を発表（いずれも2018）。何かが起こる予兆を感じさせる日本の風景の「間」が、4K動画によって鮮やかに立ち現れる。