EXHIBITIONS

モダンデザインが結ぶ暮らしの夢

高崎市美術館、旧井上房一郎邸(美術館敷地内)
2019.02.02 - 03.31

アントニン&ノエミ・レーモンド 旧井上房一郎邸・居間(高崎市美術館内)

ブルーノ・タウト 卓上ランプデッサン 1935 ブルーノ・タウトの会蔵

笄町自邸パティオのアントニン&ノエミ・レーモンド 1953頃

井上房一郎 スチールテーブル・椅子 1932頃 高崎市歴史民俗資料館蔵

剣持勇 テーブルT-209(1964)/丸椅子C-315-E(1960) 東京国立近代美術館蔵

ジョージ・ナカシマ コノイドスタジオショールーム(アメリカ・ペンシルバニア州) George Nakashima Woodworkers New Hope, PA U.S.A. www.nakashimawoodworkers.com

イサム・ノグチ あかり1A 1952 飛騨・世界生活文化センター蔵

 両大戦間期の時代、日本建築や意匠に機能性を見出した世界的な建築家やデザイナー、椅子や電気照明に代表されるモダンデザインを日本風土になじませようと躍進した工芸関係者の交流があった。

 1928年、日本初の国立デザイン指導機関「国立工芸指導所」の顧問として招聘され、後に世界で活躍するインテリアデザイナー・剣持勇らの指導にあたった建築家のブルーノ・タウト。高崎市の事業家、井上房一郎と、井上の手がける軽井沢の家具工芸店「ミラテス」で出会った建築家のアントニン・レーモンド。井上はタウトを高崎市に迎えて、「ミラテス」銀座展でタウトデザインの工芸品を販売した。

 本展では、過酷な同時代を生き、モダンデザインの定着を夢みたタウトと井上たち、レーモンド夫妻、タウトに学んだ剣持、レーモンド門下のジョージ・ナカシマ、レーモンドや剣持と交流したイサム・ノグチらの仕事を紹介し、現在に続く生活デザインの原点をめぐる。