EXHIBITIONS
小原古邨
可愛らしい鳥や動物、花といった身近な自然を木版画で表現した明治末〜昭和の絵師・小原古邨(本名=小原又雄)。花鳥画を得意とした日本画家・鈴木華邨に師事し、日本絵画協会主催の共進会展では竹内栖鳳、上村松園らと並んで出品。明治末に「古邨」の号で版元・大黒屋から刊行した花鳥画では、海外への輸出を念頭に置いた版下絵を手がけ高い人気を得た。昭和以降は、「古邨」「祥邨」「豊邨」と号を分けながら、日本の伝統美と西洋絵画的な躍動感や遠近表現を融合させた、情感豊かな作品を制作し続けた。
本展では、明治末〜大正にかけて、松木平吉の元から刊行された古邨落款の木版画や、昭和前半に、渡邊庄三郎の元から刊行された祥邨落款の新版画など約150点を一挙に公開(前後期すべて展示替え)。さらに、肉筆の下絵や試し摺りも展示し、版画の制作工程を紹介する。
なお、茅ヶ崎市美術館で好評を博した「原安三郎コレクション 小原古邨展 花と鳥のエデン」(2018)とはまた違った内容になるという本展。国内ではあまり知られていなかった小原の新たな魅力を堪能できるだろう。
本展では、明治末〜大正にかけて、松木平吉の元から刊行された古邨落款の木版画や、昭和前半に、渡邊庄三郎の元から刊行された祥邨落款の新版画など約150点を一挙に公開(前後期すべて展示替え)。さらに、肉筆の下絵や試し摺りも展示し、版画の制作工程を紹介する。
なお、茅ヶ崎市美術館で好評を博した「原安三郎コレクション 小原古邨展 花と鳥のエデン」(2018)とはまた違った内容になるという本展。国内ではあまり知られていなかった小原の新たな魅力を堪能できるだろう。