EXHIBITIONS

ジョゼ・デ・ギマランイス展

~アフリカは魅了する~

2018.10.20 - 2019.01.14

ジョゼ・デ・ギマランイス Favela Brasil Series 2010

ジョゼ・デ・ギマランイス Metropolis Series 2011

ジョゼ・デ・ギマランイス Blue Bird 1990

ジョゼ・デ・ギマランイス Negreiros Series 2011

コタ族(ガボン)による聖遺物像(木製、真鍮)

ファン族(ガボン)による聖遺物像(木製)

コタ族(ガボン)による聖遺物像(木製、金属)

ファン族(ガボン)による聖遺物像(木製)

 アフリカを中心とした非西洋圏のアートからインスピレーションを得るポルトガルの国民的作家、ジョゼ・デ・ギマランイスの大規模個展が開催される。

 ギマランイスは1939年生まれ。絵画、彫刻、パブリックアートなどを中心に制作し、ポルトガルを代表する現代作家として、国際的に活躍。リスボン万博、ポルトガル領マカオの中国への返還等の国民的イベントでモニュメントやロゴマークのデザインを手がけたことでも知られ、日本では、ファーレ立川、代官山アドレス、釧路シビックコアなどのパブリック・アートで親しまれている。

 非西洋文明圏における文化の交差に強い関心を示し、それらをテーマに取り入れながら作品を制作してきたギマランイス。アフリカ、ラテンアメリカ、中国などのプリミティブアートに魅了され、熱心なコレクターでもある。

 本展では、ギマランイスの作品を、作家自身のコレクションでもあるアフリカン・アートとの関わりを通じて紹介。アフリカのファン族、コタ族の「聖遺物箱」の守り神としてつくられた彫刻29点を展示する。

 なお、本展にあわせて、日本を代表する詩人・谷川俊太郎氏がギマランイスの作品に触発されて20年前に書いた詩《からっぽ》にギマランイスが描きおろした絵本『からっぽ』(現代企画室刊)を刊行。日本とポルトガルのアーティストの遭遇とコラボレーションによって生み出されるユーモアあふれる人類創生の物語は、アニメーション作品として展覧会においても展開される。