EXHIBITIONS

フランス国立図書館版画コレクション

ピカソ 版画をめぐる冒険

2018.11.03 - 12.16

パブロ・ピカソ 若い女の肖像(クラーナハ(子)による)II  1958年 リノカット © 2018- Succession Pablo Picasso - BCF(JAPAN)
© Bibliothèque nationale de France

フランシスコ・デ・ゴヤ ファニート・アピニャーニがみせた敏捷さと大胆さ 1816 エッチング、アクアティント

© Bibliothèque nationale de France

 科学と芸術に関連した1500万点の資料を所蔵するフランス国立図書館。その珠玉のコレクションから、パブロ・ピカソの版画89点が集結する展覧会が開催される。

 造形革命を遂げた20世紀最大の芸術家として、また速筆としても知られるピカソ。10代の頃より着手した版画制作だけでも、その数は最晩年までの約70年間で2000点近くにのぼる。

 ピカソは人物画や静物画を描きながら、ギリシャ・ローマ神話を主題に、自身を投影した「ミノタウロス」の描写を追究。また、過去の巨匠たちの作品を模写するにとどまらず、自らの解釈を加えながら新たな作品に転換させた。

 本展は、ピカソが見つめた西洋美術の伝統に注目。伝統と対峙した版画作品に加え、ピカソが参照したレンブラント、ゴヤらの版画を紹介。新潟市美術館が所蔵するピカソの油彩画も展示される。