EXHIBITIONS

フランク・トランキナ「Every Story Tells a Picture」

フランク・トランキナ fig.1 "Cowboy Painting"  2018

フランク・トランキナ fig.2 "The Picture of Dorian Gray"  2018

フランク・トランキナ fig.3 "Lech"  2018

フランク・トランキナ fig.4 "Discussion" 2018

 30年以上にわたってアメリカのジャンク・トイを集め、舞台仕立ての作風で年代物のトイに新たな命を与えるシカゴの画家、フランク・トランキナ。その作品は、映画のワンシーンのように並べられたトイを描いた《fig.1 “Cowboy Painting”》をはじめ、静物画という伝統的な絵画様式を用いながら、人物を描写しているような動きのある画面を特徴としている。

 いっぽうで、《fig.3”Lech”》などに代表される、それぞれ脈絡のないトイが並べられた構図の作品は、生き生きとして喜びに満ち、作家自身のトイへの愛着そのものを示している。

 本展では、オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』をベースにした作品を中心に、カウボーイやナウガモンスターなどをリネンに描いたオイルペインティング、フランケンシュタインをモチーフとした水彩、グアッシュ作品を含む11点が展示される。