EXHIBITIONS

没後50年 山口薫先生からきみたちへ

2018.09.23 - 12.02

山口薫 翼の影 1964

山口薫 自画像 1930 東京藝術大学蔵

山口薫 港 1949

山口薫 ノートルダアム 1954 群馬県立近代美術館蔵

山口薫 若い月の踊り 1968 群馬県立近代美術館蔵

 詩人、良き教師でもあった群馬県高崎市出身の画家・山口薫。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後の滞欧を経て、新時代洋画展、自由美術家協会、モダンアート協会を同士とともに結成し、世界の視点から1930〜60年代を見つめるいっぽう、群馬の作家たちとも交流し、また武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)講師、母校である東京藝術大学教授などを務めた。

 山口の没後50年を記念する本展では、群馬県立近代美術館をはじめとする県内所蔵作品を中心に、油彩、水彩、素描、リトグラフや作家資料を紹介。島村達彦や有元利夫など影響を受けた画家たち、坂和一郎、松本忠義、豊田一男など郷里の友や、富澤秀文、竹内俊雄、大津英敏、井川惺亮ら教え子たちの作品も交え、画家のみならず、詩人として、「詩らしきものが先に生まれ/絵があとにつづくときもある」と語った山口の面影をしのぶ。