EXHIBITIONS

ウィリアム・モリス

英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡

ウィリアム・モリス 柘榴あるいは果実 1866頃 Photo © Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス いちご泥棒 1883 Photo © Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス メドウェイ 1885 Photo © Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス 兄弟うさぎ(白) 1882 Photo © Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス ひなぎく(タイル・パネル) 1862頃 Photo © Brain Trust Inc.

ウィリアム・モリス 『フローラス王と美女ジャンヌ物語』 1893 Photo © Brain Trust Inc.

 「モダンデザインの父」と呼ばれ、デザイナー・職人・詩人・社会思想家・経営者など多彩な分野で才能を発揮したウィリアム・モリス。産業革命以降、粗悪品が大量生産されるなか、モリスは手仕事での労働の喜びと、日常生活を美しく質の高い品々で彩ることを目指し、デザインから制作、そして経営まで、すべての工程に携わった。モリスが主導したこの新しい動き、「アーツ&クラフツ運動」は近代デザインの先駆けとして世界中に広がっていった。

 本展では、世界を旅する写真家・織作峰子をナビゲーターに、モリスの創造の源となった英国の風景と、それをもとに生まれたテキスタイル・壁紙・家具・書籍など約100点の作品を展示。

 幼少期に遊び過ごした自然豊かな「エピングの森」、大学生活を送った「オックスフォードの中世を彷彿とさせる街並み」から、友人たちと協力して完成させた新婚の住まい「レッドハウス」。そして理想郷「ケルムスコット・マナー」など、モリスの活動拠点とともに、そのデザインの軌跡をたどる。