EXHIBITIONS

追悼水木しげる ゲゲゲの人生展

水木しげるとその作品たち(Ⅰ) 2010頃

思い 1936

ズンゲンで爆風を受ける 1988

バナナを食べる 水木夫妻 1989

『悪魔くん』単行本カバーイラスト 1985

一反木綿 1991 展示期間=7月11日〜8月5日

 『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』などのヒット作を生み出したほか、妖怪研究家としても高く評価された水木しげる回顧展が開催される。

 水木は1922年大阪府に生まれ、鳥取県境港市で育つ。幼少期から好奇心旺盛で、身近に起こる不思議なことに強い関心を抱き、近所に住むのんのんばあから妖怪の話を聞かされていたことから、死後の世界や妖怪に興味を持つようになった。

 43年、太平洋戦争に召集され、南方の激戦地で片腕を失うという壮絶な体験を経て復員。戦後は貧困に苦しみながらも、紙芝居や貸本マンガを描き続けた。65年『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞。以後、『ゲゲゲの鬼太郎』で妖怪ブームを巻き起こすなど、日本を代表するマンガ家となった。

 また、水木自身もマンガ家の枠を飛び越えて妖怪研究家としても精力的に活動。世界各地を回ってはその地に伝わる妖怪・精霊伝説を集め作品制作に生かした。

 本展では、少年期の習作、戦地で描いたスケッチ、漫画や妖怪画の原稿に加え、エッセイ原稿や私物などを一堂に展示し、水木の生涯に迫る。