EXHIBITIONS

米村竜光「TEKU · MAKU · MAYAKON」

MORI YU GALLERY KYOTO
2026.08.22 - 09.13

(左より)《白式尉写》(2026)陶 16.0 × 15.4 × 4.5 cm、《self portrait vessel》(2026)陶 19.0 × 13.0 × 6.5 cm

 MORI YU GALLERY KYOTOで、米村竜光による個展「TEKU · MAKU · MAYAKON」が開催されている。会期は9月13日まで。

 米村は2000年京都市生まれ。24年に多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻を卒業。25年より東京都昭島市を拠点に作陶を行う。

 米村の制作は、幼少期に自ら仮面や小道具をつくり、既存の物語のなかに居場所を見出した原体験に根ざしている。映画やアニメなどの「現代の神話」を参照しながら、写し、仮面、能面の身体性を陶芸へと接続し、器を物質的な道具にとどまらない存在として捉え直す。

 同廊での初個展となる本展は、赤塚不二夫による作品『ひみつのアッコちゃん』の変身の呪文「テクマクマヤコン」を起点に、ごっこ遊びや仮面、能面の身体性を手掛かりとして、器の概念を物語や信仰、他者との関係性へと拡張する実践を紹介する。

 また今回の展示は、日本の現代陶芸が西洋美術史やモダニズムとの関係のなかで抱えてきた歴史的・構造的な課題にも向き合う。戦後のオブジェ焼をめぐる批評的な文脈を踏まえながら、陶芸における身体と物語の新たな可能性を提示する。