EXHIBITIONS

ミヤ・アンドウ「七十二候 雲相」

2026.01.24 - 02.28

ミヤ・アンドウ Clouds Season 59 of 72 kitakaze konoha o harau 2026

 MAKI 天王洲で、ミヤ・アンドウの個展「七十二候 雲相」が開催される。

 ミヤ・アンドウは1973年ロサンゼルス生まれ。アンドウは鉄、木材、ガラス、アルミ、紙など様々な素材を使い、絵画やドローイング、彫刻、インスタレーションなどを制作している。伝統と現代、人工物と有機物、東洋と西洋を巧みに融合させ、繊細な感性で自然の儚さを作品に映し出す。

 本展では、古来より東アジア圏に伝わる暦である七十二候にもとづいて構成された、アンドウの代表作である雲シリーズの新作72点を展示。七十二候は一年を約五日ごとに分け、季節の移ろいにともなう自然界の微細な変化をとらえる体系であり、明確な区切りと連続的な推移の双方を内包した時間観を示している。会場では、20.3×20.3センチメートルの作品全72点を一年の循環に沿って配置し、色彩の変化や階調、大気の様相を通じて時間の進行を可視化する構成とする。

 また、本シリーズの色彩構成は、平安時代の女房装束に用いられた襲の色目に着想を得ており、植物や花といった季節ごとの自然環境に由来する配色と、そのかさねの順序によって四季の位相を示す。本展覧会は、紅梅の匂、柳、杜若、藤、蘇芳の匂、朽葉、紫の薄様、氷の八組の襲の色目を軸に構成され、それぞれが9つの候を9点の絵画による色彩のグラデーションとして表している。雲という一定のかたちを持たず変容し続けるモチーフを通じ、七十二候の概念とかさね合わせながら、時間を連続的なプロセスとして提示する。