EXHIBITIONS

The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち

和光 本店地階 アーツアンドカルチャー
2025.10.02 - 10.15
 和光 本店地階 アーツアンドカルチャーで「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち」が開催される。

 松永圭太は、岐阜県土岐市を拠点に活動する陶芸家。名城大学建築学科卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所、金沢卯辰山工芸工房を修了した。泥漿鋳込み成形により自然な地層のような質感を持つ造形を追求している。記憶の蓄積を想起させるその表現は、土と暮らしの関係を可視化するものとして展開され、アメリカ・Nonaka Hillでの展示など、国際的にも活動の幅を広げている。

 橋本知成は滋賀県信楽を拠点とし、京都教育大学、金沢美術工芸大学大学院で陶磁を専攻。手捻りによるミニマルな形体を基盤に、炭化焼成や金属釉による質感を獲得し、陶とモルタルの組みあわせなどによって、新たな造形性と知覚領域を提示している。2019年にはLOEWE Craft Prizeのファイナリストに選出され、作品はV&A(ロンドン)やLACMA(ロサンゼルス)にも収蔵されている。

 本展は、「土」という共通素材を扱いながら、異なる哲学と技法を持つふたりの作家を紹介。両者が「触れられないもの」にいかに「かたち」を与えるかを提示し、かたちの境界を探る試みとなっている。