工芸・Kôgeiの創造 ー人間国宝展ー

　セイコーハウスホールで「工芸・Kôgeiの創造 ー人間国宝展ー」が開催される、

　「人間国宝」とは「重要無形文化財保持者」の通称であり、長きにわたって工芸の技の研鑽を積むいっぽうで、独自の作風を編み出し、その分野の第一人者となった人々をいう。毎年春に開催する、5つの工芸分野の重要無形文化財保持者（人間国宝）の作品が一堂に会する本展は、10回展の節目を迎える。本展覧会では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工の5つの工芸分野のなかから39名の作品を紹介する。

　扱う素材は各々異なるが、作品のなかには、作家が素材との対話をかさねながら、自ら思い描く美のかたちを具現化する「日本の工芸のこころ」が脈々と受け継がれている。時代を超えて継承された高度な技と現代の生活にもなじむ「用の美」をあわせ持つ作品の数々を鑑賞することができる。