髙橋恭司、古川日出男「水霊」

　LOKO GALLERYで、髙橋恭司、古川日出男による展覧会「水霊」が開催されている。

　髙橋恭司は1960年東京都生まれ。写真家、画家。1993年に詩人 チャールズ・ブコウスキーに処女写真集「The mad broom of life」のタイトルをつけてもらい、写真家としてデビュー。以降、長年にわたって迷いながらも表現を続けてきた。

　古川日出男は1966年福島県生まれ。作家。1998年、書き下ろし長篇小説『13』でデビューして以来、掌篇から巨篇まで様々なタイプの小説を書き続けながら戯曲や詩、評論、ノンフィクション作品を発表。朗読パフォーマンスなども含む縦横無尽な文学表現活動を続ける。

　本展は、写真家である髙橋が100号の抽象絵画2点を描いたことから始まり、実物を見た小説家の古川からは「水霊」というスピリチュアルな言葉がうまれた。会場となるギャラリー空間は、狭いながら天井が高く、天窓から光が降りてくる井戸の中のような空間となっている。また、渋谷にあるギャラリー周辺は縄文期の跡を色濃く残しており、土と水を想起する場所となっている。