EXHIBITIONS

タムラサトル「前橋マシーン」

まえばしガレリア ギャラリー2
2025.02.08 - 03.09

Tamura Satoru Maebashi Machine 2025 steel, chains, bearings, motor, etc. 172.0 × 122.0 × 23.5 cm(each)

 MAKI Galleryは、まえばしガレリア ギャラリー2で、タムラサトルによる個展「前橋マシーン」を開催している。

 タムラサトルは1972年栃木県生まれ。1995年に筑波大学芸術専門学群総合造形領域を卒業。現在も栃木を拠点に活動。タムラは、ローテクノロジーでシニカルなユーモアを交えた立体作品を制作してきた。電気という現代文明に欠かせないもの、社会インフラ(インフラストラクチャー)が使われている。動力となってワニを回したり、計測器となって美を数値化し、あえて機械的で開放的なスイッチをつくってランプを灯すものなどがある。アイロニーに満ちた作品は、大がかりな"装置"となり、それは作家が語る「素材・形態が持つであろう意味・設定・目的からも、自由でありたい」を具現化しており、作品を通して訴えている。タムラの作品は、見ること以外の用途を禁じたファインアートそのものであると同時に、有用性のみが優先する社会に警告を発する。

 本展では、数字や文字、記号などを形づくったチェーンが延々と動く「マシーンシリーズ」、火花を出しながらオン・オフされる「接点シリーズ」、ブックアーティストのヤスシチョウとのコラボレーション作品、4色の「落下傘」を展示。