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EXHIBITIONS

英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド~植物画のおいたち~

2025.01.18 - 03.20

ウェッジウッド 蓋付き深皿(クイーンズウェア) 1765〜1795頃 クリームウェア(陶器)、エナメル彩 Photo:Michael Whiteway

 高崎市美術館で「英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド~植物画のおいたち~」が開催されている。

 18〜19世紀の英国では、芸術と科学のかつてない隆盛をみせた。なかでも、植物学と陶磁器の発達は目覚ましく、人々の教養と生活の質向上に寄与して「啓蒙時代」の象徴となった。1760年に即位したジョージ3世とシャーロット王妃は世界各地の植物収集や国内の庭園整備を支援し、王室と植物学とのつながりを深めた。当時、アメリカ大陸や東アジアからもたらされたエキゾチック(外来)な植物は、植物学者のみならず多くの植物愛好家の関心をひき、植物学から派生した植物画(ボタニカルアート)が人気を集めた。シャーロット王妃は陶磁器産業の発達にも貢献し、1759年に創業したウェッジウッド社は王妃から「クイーンズウェア」の称号が与えられ、世界屈指の陶磁器メーカーとなる。市民にも手の届く製品を生み出した同社の製品は幅広い層に愛好され、現在も高い人気を誇っている。

 本展では、ボタニカルアートを代表する植物図鑑『カーティス・ボタニカル・マガジン』を中心とした植物画の優品と、ウェッジウッドほか英国陶磁器の名品を紹介している。