EXHIBITIONS

中尾美園「エトランゼのまなざし、不確かなおもざし」

2025.01.18 - 02.09

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 Gallery PARCで、中尾美園による個展「エトランゼのまなざし、不確かなおもざし」が開催されている。

 中尾美園は、京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了後、日本画における写生・模写の技術をベースに、「うつす」をテーマとした作品を展開してきた。

 以下、中尾による展覧会ステートメントとなる。

「1969年(昭和44年)2月5日に福島県郡山のホテルで、たくさんの人命が失われた火災事故が起こりました。ホテルにはたくさんの絵画が飾られていましたが、それらも燃えてしまいました。

 そのなかに日本画家・土田麦僊の《三人の舞妓》(1919[大正8])も含まれていた。今年(2025[令和7])で描かれてから106年、失ってから56年が経過しました。

 本展では、この火災事故に注目し、焼失した《三人の舞妓》の再現模写を通じて、失われた人・ものを理解するために情報を集め、そこからあらたに形に起こしていく過程、そのとまどいの記録を展示いたします」(展覧会ウェブサイトより)。