EXHIBITIONS

肥田野優希「INTERWOVEN」

(PLACE) by method
2024.11.29 - 12.14

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 (PLACE) by methodで、肥田野優希による企画展「INTERWOVEN」が開催されている。

 2017年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業後、2022年まで同校の工芸工業デザイン学科にて助教として勤務し、現在はアーティストとして作品制作を行う肥田野。グループ展を中心に、近年ではショップのウィンドウディスプレイで作品発表も行う。

 肥田野のテキスタイル作品は、手織り機を用いて表現されている。長い歴史のなかで洗練され、基本構造に大きな変化が見られなくなった「織物」 。しかし、技術革新が進み、新たな素材の導入を経てもなお、多くの人々が抱く「柔らかくて軽い布地」というイメージは、依然として根強く残っている。

 新境地となる本展「INTERWOVEN」(訳:織り合わせる、編み合わせる)では、木材を緯糸(よこいと)として織りの構造に取り入れ、繊維だけでは実現できない、従来の織物とは異なる新たな表現を追求した作品を制作。単なる平面的な表現を超えて、空間的な構造や彫刻的なアプローチを取り入れたテキスタイルワークを発表する。