EXHIBITIONS
kanzan Curatorial Exchange 「生き延び」vol.3
緑の日々|上原沙也加
kanzan galleryで、外部に開かれた生としての生き延びについて考える展覧会シリーズ、kanzan Curatorial Exchange「生き延び」Vol.3として、上原沙也加による個展「緑の日々」が開催されている。
上原沙也加は1993年沖縄県生まれ。写真家。東京造形大学卒業。上原は、風景のなかに立ち現れる記憶や傷跡、場所や物が保持している時間の層をとらえる実践として、写真作品を制作してきた。
台湾を撮影した新作のカラー写真で構成される本展は、VOCA展2024で発表され奨励賞ならびに大原美術館賞を受賞した「幽霊たちの庭」と、MISA SHIN GALLERY(東京)で公開された「花売りのおばあさん」を含むモノクロームのシリーズ「緑の部屋」と蝶番の関係にある。
双方のタイトルにある「緑」は、台湾で長年歌い継がれている歌や、深い山の風景に由来。モノクロームの「緑の部屋」では特定の場所とそれにまつわる来歴が扱われてきたが、カラーの「緑の日々」はそれに限らずより広がりを持ったシリーズとなっている。
1993年生まれの上原にとって、沖縄とは日々の暮らしを営む場所であると同時に、生まれる前から何度も破壊され、そのうえで何度も復元されてきた風景のことでもある。たどった歴史に違いはあれども、隣島である台湾に似たような痕跡と傷を見た上原はそれをカメラにおさめた。
上原沙也加は1993年沖縄県生まれ。写真家。東京造形大学卒業。上原は、風景のなかに立ち現れる記憶や傷跡、場所や物が保持している時間の層をとらえる実践として、写真作品を制作してきた。
台湾を撮影した新作のカラー写真で構成される本展は、VOCA展2024で発表され奨励賞ならびに大原美術館賞を受賞した「幽霊たちの庭」と、MISA SHIN GALLERY(東京)で公開された「花売りのおばあさん」を含むモノクロームのシリーズ「緑の部屋」と蝶番の関係にある。
双方のタイトルにある「緑」は、台湾で長年歌い継がれている歌や、深い山の風景に由来。モノクロームの「緑の部屋」では特定の場所とそれにまつわる来歴が扱われてきたが、カラーの「緑の日々」はそれに限らずより広がりを持ったシリーズとなっている。
1993年生まれの上原にとって、沖縄とは日々の暮らしを営む場所であると同時に、生まれる前から何度も破壊され、そのうえで何度も復元されてきた風景のことでもある。たどった歴史に違いはあれども、隣島である台湾に似たような痕跡と傷を見た上原はそれをカメラにおさめた。