EXHIBITIONS
特別陳列
東大寺伝来の伎楽面―春日人万呂と基永師―
奈良国立博物館で、特別陳列「東大寺伝来の伎楽面―春日人万呂と基永師―」が開催されている。
東大寺と正倉院には、奈良時代に遡る完形に近い伎楽面が東大寺に30面、正倉院に171面遺されている。これらは元来東大寺が管理してきた品で、天平勝宝4(752)年4月9日の大仏開眼会で用いられた面が多く含まれている。伎楽面の遺品としては法隆寺に伝わった飛鳥時代の一群(東京国立博物館蔵)と双璧をなすものであり、平安時代以降、次第に衰微したため内容に不明な点の多い伎楽の実相を知るうえでもっとも重要な作品群となっている。
本展では、東大寺所蔵および近代に同寺を離れた伎楽面のなかから、近年の研究であらたに確認された伎楽面作者である春日人万呂の3面をそろって公開。また、大仏開眼会の面を制作した作者のひとりである基永師の酔胡王と酔胡従を一堂に展示することで、個性的で異国情緒あふれる伎楽面の魅力に迫る。
東大寺と正倉院には、奈良時代に遡る完形に近い伎楽面が東大寺に30面、正倉院に171面遺されている。これらは元来東大寺が管理してきた品で、天平勝宝4(752)年4月9日の大仏開眼会で用いられた面が多く含まれている。伎楽面の遺品としては法隆寺に伝わった飛鳥時代の一群(東京国立博物館蔵)と双璧をなすものであり、平安時代以降、次第に衰微したため内容に不明な点の多い伎楽の実相を知るうえでもっとも重要な作品群となっている。
本展では、東大寺所蔵および近代に同寺を離れた伎楽面のなかから、近年の研究であらたに確認された伎楽面作者である春日人万呂の3面をそろって公開。また、大仏開眼会の面を制作した作者のひとりである基永師の酔胡王と酔胡従を一堂に展示することで、個性的で異国情緒あふれる伎楽面の魅力に迫る。