EXHIBITIONS
下山健太郎「Feel at Home」
CALM & PUNK GALLERYで、下山健太郎による個展「Feel at Home」が開催されている。
本展は、GASBON METABOLISMでの柿落とし企画に続く、GAS AS I/F施設での2度目の個展となる。
下山健太郎は、時間や記憶のレイヤーが重なりあう抽象的な風景や、人の気配を感じさせる風景を描いてきた。
修士課程修了後、下山はキャンバスを木枠から外すという大胆な試みに取り組む。この行為により、絵画の薄さや軽さが強調され、キャンバスを貼り付けた壁や空間も作品の一部となった。これらの外的要因が絵画の見え方に変化をもたらす可能性を見出した下山の考察は、いまも制作のテーマとなっている。
その後、下山の意識は「薄さ」という概念に集約され、絵画におけるいくつかの重要な要素に対面しながら作品を制作。額縁は外界との結界のような機能を持つが、これを取り除くことで外部との混ざりあいが生じ、異なる次元の要素を纏う。キャンバスという構築的な要素に窓枠を描き、そのなかに物語を描き出す。
今回、下山は鉄のフレームのなかに絵を貼り付けた。フレームは外的要因を排除するものではなく、クッキー型のように壁を切り出したようにもとらえられる。以前は環境のなかで作品が変化していくことを単なる劣化ととらえていたが、フレームをつけることで経年という時間の流れも作品の一部として留めることができると気づいたという。
本展では、このフレーム作品をメインとした新作が公開。折り畳む、重ねる、丸めて移動することで、複数の時間を内包する絵画の在り方を問いかける。
本展は、GASBON METABOLISMでの柿落とし企画に続く、GAS AS I/F施設での2度目の個展となる。
下山健太郎は、時間や記憶のレイヤーが重なりあう抽象的な風景や、人の気配を感じさせる風景を描いてきた。
修士課程修了後、下山はキャンバスを木枠から外すという大胆な試みに取り組む。この行為により、絵画の薄さや軽さが強調され、キャンバスを貼り付けた壁や空間も作品の一部となった。これらの外的要因が絵画の見え方に変化をもたらす可能性を見出した下山の考察は、いまも制作のテーマとなっている。
その後、下山の意識は「薄さ」という概念に集約され、絵画におけるいくつかの重要な要素に対面しながら作品を制作。額縁は外界との結界のような機能を持つが、これを取り除くことで外部との混ざりあいが生じ、異なる次元の要素を纏う。キャンバスという構築的な要素に窓枠を描き、そのなかに物語を描き出す。
今回、下山は鉄のフレームのなかに絵を貼り付けた。フレームは外的要因を排除するものではなく、クッキー型のように壁を切り出したようにもとらえられる。以前は環境のなかで作品が変化していくことを単なる劣化ととらえていたが、フレームをつけることで経年という時間の流れも作品の一部として留めることができると気づいたという。
本展では、このフレーム作品をメインとした新作が公開。折り畳む、重ねる、丸めて移動することで、複数の時間を内包する絵画の在り方を問いかける。