キャラクター・マトリクス

　BUGで、キャラクターをテーマにしたグループ展「キャラクター・マトリクス」が開催される。

　たかくらは、BUG Art Awardの前身であるコンペティション「1_WALL」にて、2012年にファイナリストへ選出。また23年から始まったBUG Art Awardでは審査員を務め、これまでもBUGやBUG Art Awardの運営方針について応酬を交わしてきた。本展を通じて、BUGが謳う「この世界に必要な違和感」や「無数のハプニング」と出会える場をつくりあげようと試みている。

　本展では、青山夢、影山紗和子、九鬼知也、たかくらかずき、谷村メイチンロマーナ、平山匠の6名が、それぞれのオリジナルキャラクターをモチーフとした新作を発表。会場には高台やスロープが設けられ、来場者は目線の高さを変えたり、動き回ったりすることで、様々な作品を発見することになるだろう。

　本展覧会のタイトルにある「マトリクス」とは、数学の用語で「行列」を意味するが、本展では「上下の関係がなく、格子状に広がりをみせる様子」を意味する。曼荼羅のように方向性を持たず、ネットワーク状にキャラクターが存在するさまを、たかくらは「キャラクター・マトリクス」と名づけた。これまでの美術史ではあまり語られてこなかった、美少女アニメ的ではない、また物語を有さない記号的なキャラクターたちのバリエーションを紹介。