EXHIBITIONS
古巻和芳「Skywalker, Toward Morning Glory」
ギャラリーノマルで、古巻和芳による個展「Skywalker, Toward Morning Glory」が開催される。
古巻和芳は、兵庫県生まれ。関西を拠点に1990年代から花をモチーフとした絵画作品を発表している。2006年から「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」で養蚕をテーマに継続的に集落と関わったことから、その場所の記憶に向き合ったサイトスペシフィック作品を発表するようになった。近年は、養蚕に縁が深い桑の木を素材に人物像を彫ったことをきっかけに、木像彫刻を手がけるほか、詩をモチーフにした言葉の作品も制作している。
本展は、古巻が近年取り組んでいる木像作品と、90〜00年代に描いていた絵画作品の新作を、初めて組みあわせて展示する。張られた糸の上をやじろべえのようにバランスを取って歩く人物の木彫「skywalker」、そしてクローズアップのアサガオの花が描かれた「The Glory」は、一見まったくコンセプトの異なる作品のようでありながら、古巻の生への真摯な眼差しが色濃く反映されたシリーズと言える。
本展に際し、古巻は以下のステートメントを発表している。
「前々から、糸の上に立つ彫刻シリーズについては「時間」の概念がそこに含まれていると感じていた。これまで歩んだ軌跡と、これから往くであろう道。現在が、過去の時、未来の時と一本でつながっているという感覚。『skywalker』は空を往くのと同時に、時を往く存在。そんな気がしている。巨大なアサガオに対置させることで、時間のなかの存在である『skywalker』が、向こう側、すなわち非時間の存在に触れようとしているのが見えてくる。そのような交点が人生の時間のなかにもある。そういったことを本展では彫刻と絵画によるインスタレーションで示したいと思っている」。
古巻和芳は、兵庫県生まれ。関西を拠点に1990年代から花をモチーフとした絵画作品を発表している。2006年から「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」で養蚕をテーマに継続的に集落と関わったことから、その場所の記憶に向き合ったサイトスペシフィック作品を発表するようになった。近年は、養蚕に縁が深い桑の木を素材に人物像を彫ったことをきっかけに、木像彫刻を手がけるほか、詩をモチーフにした言葉の作品も制作している。
本展は、古巻が近年取り組んでいる木像作品と、90〜00年代に描いていた絵画作品の新作を、初めて組みあわせて展示する。張られた糸の上をやじろべえのようにバランスを取って歩く人物の木彫「skywalker」、そしてクローズアップのアサガオの花が描かれた「The Glory」は、一見まったくコンセプトの異なる作品のようでありながら、古巻の生への真摯な眼差しが色濃く反映されたシリーズと言える。
本展に際し、古巻は以下のステートメントを発表している。
「前々から、糸の上に立つ彫刻シリーズについては「時間」の概念がそこに含まれていると感じていた。これまで歩んだ軌跡と、これから往くであろう道。現在が、過去の時、未来の時と一本でつながっているという感覚。『skywalker』は空を往くのと同時に、時を往く存在。そんな気がしている。巨大なアサガオに対置させることで、時間のなかの存在である『skywalker』が、向こう側、すなわち非時間の存在に触れようとしているのが見えてくる。そのような交点が人生の時間のなかにもある。そういったことを本展では彫刻と絵画によるインスタレーションで示したいと思っている」。