海の人類史 - パイオニアたちの100万年

　インターメディアテク 2階「GREY CUBE（フォーラム）」で、特別展示「海の人類史 - パイオニアたちの100万年」が開催される。

　現代の私たちは、海から多くのものを得ているが、そのような現在は、旧石器時代にはじまった祖先たちによる海の開拓史の上に築かれたものだ。最新の研究によれば、3万8000年前頃に現れた「最初の日本列島人」は、漂流民ではなく、困難な海を渡ってきた「航海者」であったとされている。巨大マグロを捕えるなど、その後に続いた縄文人の海への挑戦も重要である。そんな祖先たちが海で成し遂げてきた数々のことからは、「人間の力」の大きさを思い知らされる。

　しかし、現代の私たちも、海への挑戦をやめたわけではない。現代人は海で何をしようとしているのか。本展では、海運業におけるその最前線の一端を紹介。そこでは高機能の追求を超えた思想的な革新が起きており、人類と海との関係が新たなフェーズに入りつつある。

　本企画では、東京駅前のインターメディアテクの特別展示スペースで、人類の海に対する100万年の挑戦史を、学問とアートを融合させるインターメディアテク独自の手法で展示。