EXHIBITIONS

遠距離現在 Universal / Remote

2024.06.29 - 09.01
 広島市現代美術館で「遠距離現在 Universal / Remote」が開催される。

 20世紀後半以降、人、資本、情報の移動は世界規模に広がったと言える。2010年代から本格化したスマートデバイスの普及とともに、オーバーシーリズム、生産コストと環境負担の途上国への転嫁、情報格差など、グローバルな移動に伴う問題を抱えたまま、20年代を迎えた。そして、20年に始まった国境のないパンデミックにより、人の移動が不意に停止されたものの、資本と情報の移動が止まる気配はない。

 展覧会タイトル「遠距離現在 Universal / Remote」は、資本と情報が世界規模で移動する今世紀の状況を踏まえたもの。本展は「Pan-の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」を軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会のあり方について取り組んだ8名と1組の作品を紹介する。

 参加アーティストは、井田大介、徐冰(シュ・ビン)、トレヴァー・パグレン、ヒト・シュタイエル、ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ、ミロス・トラキロヴィチ、地主麻衣子、ティナ・エングホフ、チャ・ジェミン、エヴァン・ロス、木浦奈津子。