EXHIBITIONS

第48回木村伊兵衛写真賞 受賞作

金仁淑 作品展「Eye to Eye, Side:C」

ソニーイメージングギャラリー
2024.04.26 - 05.09

© KIM Insook

 ソニーイメージングギャラリーで『第48回木村伊兵衛写真賞 受賞作 金仁淑 作品展「Eye to Eye, Side:C」』が開催される。

 金仁淑(キム インスク)は、大阪府生まれ、ビジュアルアーツ専門学校大阪夜間部写真学科卒業。その後、漢城大学芸術大学院西洋画科写真映像コース修了し、2003年から留学を機に韓国へ移住した。韓国での活動を経て、18年から東京とソウルを拠点に制作活動を展開。作品を初めてつくりだしたころから、多様な「個」の日常や記憶、歴史、伝統、関係性、共同体のなかに存在する個々のアイデンティティなどをテーマに、移民や地域のコミュニティの人々とコミュニケーションを基盤としたプロジェクトを行っている。

 第48回木村伊兵衛写真賞の受賞作であるインスタレーション《Eye to Eye》と《Between Breads and Noodles》は意図的に同時会期で発表。2つのインスタレーションを通して国内外の移民の人々に出逢うことから、「中心と周縁」はつねに変化しているという観点を提示している。本展では、3つの作品を通じて人のあり方や出逢いについて表現。

 10チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション《Eye to Eye》は東京都現代美術館で開催中の「翻訳できないわたしの言葉」展に出品中。

 木村伊兵衛写真賞は、故・木村伊兵衛の業績を記念し1975年に創設。各年にすぐれた作品を発表した新人写真家を対象に表彰している。第48回の同賞は、最終候補作のなかから選考委員4人(写真家・大西みつぐ、長島有里枝、澤田知子、今森光彦)による討議をかさねて確定された。