EXHIBITIONS

ブルターニュの光と風

2024.04.13 - 06.02

アンリ・モレ ポン=タヴァンの風景 1888〜89 油彩、カンヴァス カンペール美術館蔵

 広島県立美術館で「ブルターニュの光と風」が開催されている。

 フランス北西部に位置し、深緑色の海と断崖が織りなす海岸線、深い森など豊かな自然をもつブルターニュ半島。ケルト系言語のブルトン語をはじめとする独自の文化を持ち、中世の香りを色濃く残すこの地は、伝統的、神秘的なイメージによって人々の関心をかき立ててきた。とくに19世紀以降、交通網の発達とともに多くの画家がブルターニュを訪れるようになると、近代化の波を逃れて手つかずのまま残された自然や、現地に暮らす人々の信心深く慎ましい生活を題材に、数々の優れた絵画が生み出された。

 本展では、フランス・カンペール美術館のコレクションを中心とする、44人の作家による65点の絵画作品を通じて、フランス内部の「異郷」ともいわれるブルターニュの豊かな魅力を紹介。